通算で4回利用しているリピーターです。初回・4回目は日帰り立寄り、2回目・3回目は宿泊でした。
私は元々、秘湯が好きなこともあり。全国秘湯の宿巡りの一環および、九州温泉道にて訪れることとなった経緯なのですが。やっぱり、ここの一押しは敷地内の八幡地獄から湧き出ていること。鮮度抜群で独特・個性的な酸性・硫黄泉です。この地獄は自由に見学が出来る。お湯への理解を深めるためにも、まずは一見されたし。
その特徴が一番出ているのが言わずもがなの「竹の湯」。本格石造り・木造湯屋の雰囲気がよろしいですね。
「酸性・含鉄(Ⅱ・Ⅲ)-アンモニア-硫酸塩泉」なんていう泉質名は。全国広しといえども、なかなかお目に掛かれない。…NH4が陽イオン代表名とは…私の知る限りでも、記録なく非常に珍しい。ここだけかも?…しかしアンモニアといっても、全く臭くはないのでご心配なく。基本は酸系だが、何とも形容し難い独特な香りがしますね。
一方で「桜湯」はスタンダードな酸性・硫化水素型という感じ。
「蒸し湯」は鉄輪むし湯などと同じぐらいで。かなり高温で顔面がヒリつきます。慣れないと長居が難しい感じですね。その場合は、顔周りを濡れタオルで保護すると楽になります。
なお、宿泊者専用の「本館内湯」もあり。ここは別源泉です。こちらには分析書がなく、宿の方に聴くと竹・桜の中間らしい。
宿泊の場合では以上で4湯です。ゆっくりと堪能して下さい。
お泊りでは鹿児島地産の料理・酒も揃い。因みに九州だと地獄蒸し(鹿児島流ではスメというのかな)はよくありますが。黒卵は最近のNHK取材以降、始めたとのことが意外だ。直近宿泊時にはたまたま食事サービスで提供あり。東北でも…秋田の「ふけの湯」や岩手の「松川温泉」などでも見掛けたので。実現可能な環境下にはあるが。調理時間&ニーズ的にオプション扱いなのかもかなあ?と思っていたら。4回目訪問時には日帰り受付窓口に並んでいた。今後の定番になりそうですね。
周囲の景観や風情も良。お部屋もきれいで体裁整っていました。しかし、お代はそこそこ感。秘湯のお宿らしいC/P感も抜群で非常に満足。お気に入り宿になりました。鹿児島訪問の際には常宿にしたい。また行きたいなあ~。
秘湯の中の秘湯
第 1591 代 泉人 哲也さん
2019/09/07 17:40:20